心地よい風が前髪をゆらす中 一人、いつもここで待ってた。
アスファルトの上を アリが右に行ったり左に行ったりするのを見てた。
上を 見上げ、青い空に 真っ白い雲が ゆっくり流れていくのを見てた。
心地よさに体をあずけ、時間もゆっくり流れてく。
こんな時間が 今はあるだろうか。
フッと 物事が途切れると 麻薬のきれた中毒患者のように 携帯に手をのばし
垂れ流しの情報をむさぼり安心する。
文字や画像情報により、他人とつながり孤独を癒す。
それを繰り返すたび より厚く情報の海に取り囲まれ 孤立を深めていく・・・。
ぼくは 心地よい風になれるか.