Jack Bruce Signature (made in Germany)と Jack Bruce Artist Line (made in China)(生産時期によりmade in Koreaもあります。)は 価格が5倍ほど差があるので 音や演奏性の違いがどれ程か とても知りたかったのと、 生産終了しているため今後は手に入りにくいと思い購入したわけです。
もともとのあきらかな違いは、 ポジションマークの部分が光るLEDの有無と ナットがブラスか樹脂かの違いです。 色はSignatureとArtist Lineでは 名前は同じ黒系は Nirvana Black Stain High Polishですが、 実際はSignatureは木目が透けており ややブラウンがかっています。 一方 Artist Lineは木目は透けておらず真っ黒です。
その他の違いですが すべて同じと言えば同じだし、 すべて違うと言えば違います。 PUやMahogany neck and body, Tigerstripe Ebony fingerboadなど データ的なスペックはすべて同じです。
しかし、 比べてみると ノブやブリッジなどの材質が少し違うようだし、 PUのカバーがArtist Lineでは波打っていたり、 ネジのヘッドの大きさが違っていたり、 ペグもビミョーに違います。 Fingerboadも木材の質は 明らかに違います。 FretはどちらもBronzeでサイズも同じですが、 フレットの端の切り口の処理が Signatureの方が丸く さわったときの刺激が少ないです。 細かくみると すべてに材質やクオリティーに違いがあります。
音については、 Signatureの方が 音圧があり クリアで、 Artist Lineは アンプにブランケットをかぶせたような ややこもった音でした。 素材や組み立ての違いによるものだろうと思いましたが、 よくみるとArtist Lineの方が やや弦がピックアップと離れているようでした。 そこで 少し弦高を下げてみました。 すると 音圧もでて クリアになりました。
結果、 音質・演奏性は ほぼ同じように思います。 数年・数十年たって同じかどうかはわかりませんが。
Artist Lingは廉価版ですが、 他のモデルに比べると高価なので made in Chinaであっても 手が掛かっているのかもしれません。 しかし Warwickについていえば、 おなじモデルなら Signature・Custom Shop製や それ以外の製品も、 見た目やブランドのプレミア感以外は 大きな違いはないのかもしれません。