エレキ・ベースは ピックアップ (PU)で音が変わります。 PUはリプレイスメント(交換)できるので 変えて楽しむこともできます。 音で一番重要なのは 素材の木・その組み合わせだと思いますが、 これは購入するときに 選ぶしかありません。
PUで どの程度変わるのでしょう。
無謀にもK&T J-LOMを買いました。(常識を逸脱する価格ナノです。) これはヴィンテージコイル、俗にN.O.S.(New Old Stock)と呼ばれるマテリアル(要するに 60’頃のデッドストックのコイル銅線)を使用して、 手巻きで 途中で巻き方を 何度か変えることにより ヴィンテージに近づけて作製されてます。 その他 ノイズ対策(調合した薬品を混ぜた蝋?に 数回つける)などにも手間がかかっています。 価格が価格なので その実力が気になるところです。
どのJazz bassに乗せるか迷ったのですが、 Fender Custom Shop61にしました。 この個体は非常に鳴りがよく このままでも十分なのですが、 Custom ShopのPUはアタックがやや控えめで 1−2弦の音が弱く埋もれがちだったので、 個人的には少しストレスが溜まる感じでした。
Pickupの特徴を、 以下のPassive Jazz bassで較べてみました。 それぞれが 弾いていて気持ちよく、 これ1本あれば他はいらないと思わせるものばかりです。
- 1)Fender Custom Shop 61 (PU: K&T J-LOM)
- 2)Fender American Vintage 62 (PU: LINDY FRALIN)
- 3)Fender American Vintage 64 (PU: Normal)
- 4)Fullertone Jay-Bee 60 (PU: Wizz Custom Pickups)
傾向としては、4) と3) が似ており、 抜けが良い音です。 特に芯のある高音が 突き抜ける感じです。 4)が 最もパワーがあるため、 特徴がより強く出ています。
2)の NormalのPUは Fender Custom Shop PUと似ていますが、 それよりさらに おとなし目の音でしたので、 LINDYに交換しました。 (現行のFender American Vintage 64はNormalでも パワーがあり Custom shopのNormal PUより好みです。)
そして、 1) と2)の傾向は かなり似ています。 大まかに言うと ほぼ同じ感じがします。 4.3)より 太い音で ブリブリします。
LINDYと比べて あえて特徴を挙げるとすると、 K&Tは 音が暴れなく ノイズは少なく、 枯れた?・芳醇な音です。 LINDYの方が、 ややパワーがあり 音がハッキリ 新鮮な音です。 60年代の本物のVintageは 弾いたことがないので、 比べてどうか わからないのが残念です。
K&Tは1ヶ月ほど 音が変わってくるとのことなので、 どう変わるか・変わらないか 楽しみです。
この時点で、 Fullertone Jay-Bee 60 (PU: Wizz Custom Pickups)が弾いていて 一番気持ちいい音です。 でも、 ルックス・愛着・弾き心地など トータルでシックリくるのは、 なぜかFenderなのです。
ア〜—、 やっぱり選べない !!